オランダ、身分証明書不所持での罰金件数増える

警察や交通機関が、身分証明書不所持で罰金を科す件数が増えている。中央司法債権回収所(CJIB)のデータによれば、身分証明書提示を拒否したり、不所持であったために罰金が科せられたのは2012年では18,806件であったのが、2014年では20,741件と増加している。罰金額は未成年者では45ユーロ、成人は90ユーロである。オランダでは2005年より、14歳以上の人は警察や他の管理機関に身分証明書の提示を求められたら、これを提示することが義務付けられている。10件中9件の罰金は警察が科しているもの。5.8%は鉄道などで車掌や警備員によるもので、残りは市町村の公的な警備員などとなっている。

罰金が多いのは大都市で、その中でもロッテルダムとハーグが突出している。住民1000人に6人の割合で罰金が科せられている。全国平均は1000人中1.2人。年齢別では18歳から30歳が平均の4.5倍となっている。
警察は、交通違反や不審な行為をしている場合にのみ身分証明書の提示を要求することができるが、単に道を歩いているだけで提示を求めることはできない。身分証明には、パスポート、居住証明書(IDカード)あるいは免許証のどれかが要求される。