ホールンの美術館から盗まれた絵画、ウクライナで見つかる

オランダの北部ホールンにあるウェストフリース美術館で10年前に盗まれた絵画が、ウクライナで見つかった。絵画はウクライナの政府高官と秘密警察の手にあり、返還についてオランダ政府と交渉中であるという。
2005年に盗まれた24点の絵画には17世紀の有名画家であるヤン・ファン・ゴイエンやヤコブ・ワーベンなどの作品が含まれている。この他には銀の装飾品なども盗まれており、市場価格は合計1000万ユーロ(約13億円)と見積もられている。

同美術館の学芸員であるアド・ヒアディンク氏によれば、絵画は現在ウクライナの過激派国粋主義者グループの手にわたっているという。このグループは腐敗した政治家に通じており、オランダに対し絵画返却の見返りとして現金を要求している。