廃棄野菜で作る「ベジポップ」に助成金

オランダ人が朝食のパンの上に乗せて食べるハーヘルスラグ(hagelslag)。チョコやカラフルな砂糖でできたふりかけである。さらに甘みのついたコーンフレークスやミューズリーも朝食に人気である。この甘くて砂糖にまみれた食品の代替食品として、フローニンゲン市のORFIフード社とエールデ市のモンブラン・フード社が共同で、廃棄処分になった野菜からハーヘルスラグとコーンフレークスを開発している。そしてこの開発費にフローニンゲン州は15万ユーロ(約2000万円)の助成金を出すことを決定した。両社は州の助成金のおかげで開発資金と製造資金が補えることになった。

形が不揃いな野菜は、競りのあとで廃棄処分になることが多い。これに目をつけた2社が有効利用を考え、「ベジポップ(groentepops)」の開発を計画した。まず試作食を一般の人に試してもらい、この結果が好評であればすぐにでもフローニンゲンでの製造場所を探すという。モンブラン・フード社によれば、うまく行けば来年中に市場に出回るという。この製品は、砂糖の使用量を減らすという健康面と廃棄野菜の有効利用という環境面で期待されている。