ナイメーヘンに新しい島、治水のための画期的な試み

オランダの東部にあるワール川沿いの古い街ナイメーヘンに新しい島が誕生する。この島「フュア・レント(Veur-Lent」は3日木曜日に正式に島として陸地から離れる。ワール川は1993年と1995年に水位が急増し沿岸の堤防が決壊するという危機に襲われた。ライン川の支流であるワール川はドイツからオランダを通り北海まで続くヨーロッパの高速水路とも呼ばれている。ところがナイメーヘン付近で鋭角に曲がり川幅が狭くなり、これがボトルネックとなって洪水の原因になっていた。
そして2011年、川に並行する3キロにわたる水路を切り開くことでこれを解決するという画期的な工事が始まった。計画ではこの水路のおかげで水位は30センチほど下がるという。そして、この水路スピーゲル・ワールとワール川の間には新しい島フュア・レントが登場する。現在のところこの島は牧草地だが、近い将来に住宅や商店が建設される。

歴史的に水と戦ってきたオランダの治水技術は世界でもトップレベルである。今回のプロジェクトも各国から注目を浴びており、カンボジア、ブラジル、中国そしてバルカン半島の国々などからの視察が続いているという。
詳細:https://www.youtube.com/watch?v=wYM1e2ANUFU

Space for the river Waal project