ベルギー、アントワープでイスラム過激派「サラフィー主義者」幹部逮捕
ベルギーの新聞「ガゼット・ファン・アントワーペン」によれば、ベルギー警察はサラフィー主義団体「ザ・ウェイ・オブ・ライフ(The Way of Life)」のリーダー格4人を逮捕した。「ザ・ウェイ・オブ・ライフ」はベルギーでテロ・グループと指定されている「シャリア4ベルギー(Sharia4Belgium)」の後継者と見られている。同新聞によれば、「ザ・ウェイ・オブ・ライフ」はサラフィー主義とジハード主義を掲げる団体で、ベルギー当局が「シャリア4ベルギー」の一掃作戦を行ったあとに生まれた団体。想定数百人の過激イスラム教徒が支持しており、若者をシリアでの戦闘へ送っていると見られている。ベルギーにおけるこのグループのような過激派団体は、社会で受け入れられないと感じている多くのイスラム教徒の支持を集めている。とくに昨年ベルギー東部のハメ(Hamme)で起きたトルコ人少年(17)への釘つきバットでの奇襲事件後、若いイスラム教徒の不満が募っている。
ベルギーでのテロ警戒度はいまだに最高レベル。テロ防止のための警備体制も厳重である。政府の発表によれば、現在閉校措置がとられているブラッセルの学校と閉鎖中の地下鉄は水曜日から少しずつ再開する予定である。