オランダ貿易使節団と訪日中のルッテ首相、難民危機会談のため滞在を短縮

本日9日からオランダの貿易・経済使節団とともに訪日中のルッテ首相は、難民問題に関する欧州首脳会談のために日本での滞在を短縮する。今年になってオランダの貿易使節団とともにルッテ首相が海外を訪問するのは5回目。今回は120社がのオランダの製品やサービスのプロモーションのため、日本企業などを訪問する。

ルッテ首相はマルタで開催される欧州首脳会談のため水曜日に日本を離れるが、同行している経済相カンプ氏が日本に留まる。難民問題でルッテ首相が使節団訪問を短縮するのは今年に入って2回目である。

今回の日本への訪問でルッテ首相は高齢化社会に関する会議、そして火曜日夜に安倍首相との会談が計画されている。首相との会談を最後に、水曜日朝にはアフリカからの移民問題に関する会議に出席するためマルタへ向かう。今年に入り、ルッテ首相は中国、パナマ、インド、アトランタ、そして日本への貿易使節団に参加している。今後も南アフリカやカザフスタンなどへの訪問が計画されている。首相が参加しない使節団も含めると、今年は合計60以上の政府による使節団が組まれている。しかしながら、これらの使節団が実際に効果があるものかどうかが疑問視されている。ヴィンデスヘイム社の調査は、「楽しい海外旅行」以上のものはほとんど得られないと指摘してる。予備調査そして帰国後のフォローアップ不足により、ビジネス上の成果はほとんどあがっていないというのが実情。1990年以来の貿易使節団に関する調査では、実際のビジネスにつながったあるいは投資が増えたというケースはほとんど増えていないという。