ロッテルダムの旧中央郵便局がホテルに、核シェルターも公開へ

ロッテルダムの中心街コールシンゲルにある旧中央郵便局がホテルに改装される。ホテルの名前は「ロッテルダム・ポスト」となる予定。この建物には1975年に建造された秘密の核シェルターがある。この核シェルターの存在はほとんどのロッテルダム市民には隠蔽されていたが、ホテルへの改造で公開されることになる。改造後はホテルとは別の入口が作られ、直接この核シェルターを訪問できる。
「ロッテルダム・ポスト」には200部屋がつくられ、中央ホールはレストランとなる。築100年近い文化遺産に指定されているこの建物のオーナーは、ポスト・エクスチェンジ社とSNSプロパティ、そしてデルタ・ディベロップメントという不動産開発会社。この3社が共同で2007年にこの建物を購入したが、金融危機のため手付かずにいた。当初はショッピングモールや事務所を作る予定だった。

ホテル建設計画は、ロッテルダム市の「シティ・ラウンジ」計画に合致するものとして市の支持を得た。これまでロッテルダムは経済の中心というイメージが強く、観光客は敬遠する傾向があった。しかし市は、「おもてなし」「あたたかさ」「心地よさ」をアピールし、観光客を増やす計画である。