ユトレヒト、反イスラム団体ペギーダとこれに反対する左翼団体のデモで乱闘に

10月11日(日)、ユトレヒト市のフレーデンブルグで、反イスラムの「ペギーダ」(Pegida:ドイツ発祥の西洋のイスラム化に反対する愛国的欧州人団体)とこれに反対するトロツキストの団体「インターナショナル・ソーシャリスト」がデモを行い、両者が衝突するという事件が起きた。警察は乱闘に加わった10人あまりを逮捕した。
ペギーダが演説を始めた直後に、デモ行進をしていた左翼団体が通りかかり、最初は押したり小突いたりしていたものがエスカレートし乱闘となった。さらにこの乱闘にサッカーチームFCユトレヒトのサポータも加わり収集がつかない状態となり、警察の介入が行われたもの。

乱闘事件の前、ドイツのドレスデンからやってきたペギーダの創始者であるバッハマン氏は演説を行っていた。同氏は、ヨーロッパに拡大するイスラム教の脅威と増え続ける中東からの難民に対する警報を唱え、イスラム寺院や学校の閉鎖、難民の受け入れ中止を主張した。これに対し、インターナショナル・ソーシャリストは、「ペギーダは臆病者」「ペギーダはファシスト」などペギーダを扇動する言葉を書いたプラカードを掲げデモ行進を行った。開催計画を知っていた市当局は、この2つの団体が顔を合わせないように集会場所を決めていたのだが、結局は鉢合わせしてしまい今回の事件となった。