オランダのミッフィー像43体、アムステルダム国立美術館でオークション

10月8日にアムステルダムの国立美術館でミッフィー像のオークションが開催された。ミッフィー(うさこちゃん)の誕生60年の記念に、オランダと日本で開かれているアートイベント「ミッフィー・アートパレード」に出展された高さ180cmのミッフィー像43体がオークションにかけられた。ミッフィー像はアーティストやデザイナーが白いボディに思い思いの飾り付けをしたもの。

ミッフィー誕生の地ユトレヒトでは、像がすべて売却されてしまい何も残らないのを懸念した女性がクラウド・ファンディングで約8,000ユーロを集め、「ミッフィーのおばあちゃん像(Oma)」を競り落とすのに成功した。おばあちゃん像は、ユトレヒトの図書館に寄贈される。ユトレヒトに残るのはこのおばあちゃん像だけでない。ユトレヒトセントラル美術館もオークションに参加して2体を競り落とした。リチャード・ハッテンとピート・パリスが装飾した像である。このほか、投資会社コリオも一体購入し、ユトレヒトの駅ビルに設置するという。カフェ「コレージュ」のオーナーも近隣の人たちの支援で一体を購入したが、設置場所がまだ見つかっていない。カフェのオーナーであるデン・ハルトグさんは、ディック・ブルーナさんが毎日アトリエに自転車で通っていたマリア広場の井戸の前に置きたいという。

今回のオークションでは、60万ユーロ近い売上があった。最も高い値がついたのは、 クリバンスキーの作品で約10万ユーロ。売上はユニセフに寄付される。