オランダ、優秀な科学者の海外流出止まらず

「海外で職を見つけるオランダ人科学者や研究者が引けをとらない。」とアイントホーフェン工科大学のバーイエンス学長とオランダ技術工学アカデミーKNAWの顧問デン・ホランダー氏が、フォルクスクラント紙でのインタビューで警鐘を鳴らしている。バーイエンス学長によれば、才能のある科学者たちが次々に外国に引きぬかれており、優秀な人材をオランダにとどめておくのは難しい。海外での高い報酬に惹かれるだけでなく、オランダでの助成金申請の煩雑さなどでオランダのシステムに愛想をつかしている研究者が多い。オランダが科学分野で上位に立ちたいならば、頭脳流出を止める努力をすべきであると、バーイエンス氏。
デン・ホランダー氏も「オランダは科学分野で優れている国だが、他国も同様に競争力をつけてきている。若い優秀な研究者が海外ではもっと活躍の場があると話しているのをよく耳にし、大きな懸念を抱いている。」と語っている。