患者本人による延命措置拒否、多くの場合で遅すぎ

医師が患者と延命措置を取るか否かについて話し合うのが、多くの場合遅すぎるということが調査でわかった。この調査はエラスムス大学病院で行われたものだが、延命措置を患者と話し合ったのは全体の半数以下で、半数以上はその家族とである。
1990年以来同病院ではこの調査を行ってきたが、一般に延命措置を拒否する人は増加している。1999年には拒否する人は23%であったが、2010年にはこれが55%にまで増えている。しかしながら、2010年当時45%は話し合いは患者本人とはできずに、家族と行なっている。患者本人が話し合いに臨めなかった理由は、認知症あるいは意識不明だったというケースがほとんどである。

調査にあたったエラスムス大学病院のガイテマン教授は、患者の意識があるうちに、延命措置について話し合うべきだと助言している。