アムステルダム、アイスクリーム店が毎週3軒も開店!?
アムステルダムの中心街に行くと、通りに必ず一軒というほどアイスクリーム・ショップにぶつかる。アムステルダムの日刊紙「Het Parool」によれば、中心街だけですでに70軒以上あり、さらに毎週2軒から3軒の新しい店がオープンするという。この雨後の筍状態のアイスクリーム屋増殖も、ご多分に漏れず住民の目の敵になっている。地元住民用の普通の店が消え、カフェやレストランといった観光客目当ての店ばかりになっていると住民は苦言を呈している。これから冬に向かうというのにアイスクリーム屋の増加は勢いを止めない。
苦情を受けた市役所は4人の検査員を新規開店のアイスクリーム店に送り、規則を守っているか調べた。アイスクリーム店はいわゆる飲食店営業許可(Horecavergunning)が不要。ただし、例えばアイス用のワッフルの販売は自由だが、ワッフルを焼いてはいけない、あるいは室内にテーブルやイスを置いてはいけないなどといった厳しい規則を順守しなければならない。この規則にそぐわない店は閉店を余儀なくされる。さらに市当局は現在新しいアイスクリーム屋の開店を阻止する条例を出す予定だという。これに対し、すでに10軒以上のアイスクリーム店を運営しており、来年にはさらに10軒をオープン予定の「アイス・ベーカリー」のオーナーは、新規開店を禁止するという法律はないと反対している。
アムステルダムに増え続ける観光客に対し地元住民の反発はますます大きくなっている。ホテルの数は増え続け、さらに市内のAirBnBの数も11000軒と、住民を脅かしている。