オランダの冬の風物詩「ペーパーノート」クッキー、10店舗オープン

シンタクラース(聖ニコラス祭)に欠かせない、オランダ人が大好きなペーパーノート*(pepernoot)とよばれるスパイス入りクッキーを製造する「ファン・デルフト・ビスケット」社は、この秋オランダ全土で10店舗オープンする。アムステルダムにはすでに一店舗あるが、その店も古めかしいイメージを一新して新装開店した。フローニンゲン、ハーグ、アーネム、ズウォレ、ハーレム、デンボス、そしてロッテルダムでの開店が予定されている。小売業者向けにこのクッキーを製造している「ファン・デルフト・ビスケット」によれば、ペーパーノーチェの市場は大きく需要もさらに拡大する。そこで、直営店の開店を決めたという。

通常、シンタクラース用のペーパーノーチェは茶色の小さな丸いものだが、新しい店舗では、50種類のペーパーノーチェを販売する。チョコレート味、フランボーズ味、シロップ味、トリフ・シナモン味など多種揃える。この伝統的なオランダのクッキーはいまだに人気は衰えず、逆に消費は上向きだという。「ファン・デルフト」は毎年30億個のペーパーノート・クッキーを生産しているが、最近では高級、手作り、ナチュラル系が人気を集めているという。

*ペーパーノート(Pepernoot):粉、砂糖、アナイス、シナモン、クローブを原材料にしたクッキー。古来から聖ニコラス祭に子供に向かって投げつけて、子供がそれを探すという伝統があった。しかし1959年にはこれが子供虐待にあたるとして禁止され、1961年から、シンタクラースが子供が置いた靴にプレゼントといっしょにペーパーノートを入れておくという風習に変えられた。

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Pepernoot (英語)