EUのギリシア支援策、オランダ国会承認で首相への批判高まる。

オランダは19日夜、国会にてEUのギリシア支援を支持することに過半数で同意に至った。ユーロ圏の危機国を支援する救済基金「欧州安定メカニズム(ESM)」は、財政危機にあるギリシャに、今後3年間で最大860億ユーロの新たな支援を行うことを理事会で承認している。このうちオランダは50億ユーロを支出する。国会での討論で、与党である右派リベラルのVVD党および労働党は、ギリシアに対する新たな貸付を支持すると発表。さらに左派リベラルのD66党もこれを支持する側に回った。これに対し他の党はすべてこのギリシア支援案に反対、マーク・ルッテ首相(VVD党)の2012年の選挙公約に反すると批判した。当時首相は、ギリシア支援金を追加負担しないことを約束していた。「2012年と現在とは状況が違う。今回の支援はオランダにとって政治的に重要。」と釈明している。