オランダ政府、インドネシア独立戦争時の公開処刑への謝罪金支給を延長

インドネシアは1602年から300年以上にわたりオランダの植民地統治を受け、その後1942-45年には日本軍に占領された。日本の敗戦後インドネシアは再占領しようとするオランダに対し独立戦争を行うが、この際オランダ軍は民間人の公開処刑を行った。 その数は2000人から3000人と言われている。2013年に、在インドネシアのオランダ大使が公式にこれを謝罪し、政府は虐殺被害者の未亡人に2万ユーロを支給すると決定した。これまでに9人の未亡人が謝罪金を受け取っている。今回、クーンダース外務大臣は、この謝罪金支給を2年間延期すると述べた。

謝罪金の要求は今年の9月10日までで締め切られる。しかしながら、この制度についてインドネシアではまだ十分に知られていないと、労働党議員が指摘。この指摘に応えクーンダース外相は2年間延期を決定したもの。「公開処刑の被害者の未亡人に対しオランダ政府は大いなる責任がある。ジャカルタのオランダ大使館のウェブサイトでもこの謝罪金支給期間延長について公表し、周知を拡大するよう務める。」と語っている。