オランダ政府、北海油田での天然ガス増産めざす

オランダのカンプ経済大臣は、オランダ石油会社(NAM)* などの企業に対し北海の海底からの天然ガスを増産するよう呼びかけている。ロシアからの天然ガスへの依存度を下げるのがその目的である。カンプ大臣は水曜日、複数の風力発電ファームを訪問し、8年以内には500万世帯に十分な電力を供給できるという説明を受けている。しかしながらカンプ大臣は北海の天然ガスにこだわり続けている。科学技術研究団体であるTNOと経済省によれば、現在わかっているだけで北海には268ヶ所合計1200億立方メートルのガスが埋蔵されている。さらに1650億立法メートルのガスも眠っていると予測されている。

現在、オランダの天然ガス採掘は北部フローニンゲン州で行われており、地盤沈下や地震などの被害を出しており減産の動きも進んでいる。地震によって傾いたりひびが入った家屋は数万世帯に上る。この他、北部沿岸でも何ヶ所かで採掘は行われている。

*NAM社はロイヤル・ダッチ・シェル社とエクソンモービル社の合弁会社