シンタクラース祭、オランダの無形文化財に指定

オランダのシンタクラース祭(聖ニコラス祭)は近いうちに無形文化財に指定されると水曜日にオランダの「民族文化と無形文化遺産センター」が発表した。
今年オランダではシンタクラース祭にかかせない聖ニコラスの従者である黒人ピートが差別的であるとして、ピートを黒人にしない、あるいはピートを全廃するなどの運動が起きている。しかし、ピート・ギルドという団体はピートはオランダの歴史と伝統にかかせないものだとしてこの動きに反対し、シンタクラース祭をオランダの無形文化財への指定に奔走してきた。
ピート・ギルドはもちろんこのピート問題は今後も国内で討論すべきだとし、シンタクラースとピートは分離すべきではなく「シンタクラース祭を無形文化財にすることで、過去の伝統は現代の状況に合うよう形を変えて生き残るべき。」だと述べている。

2012年よりオランダはユネスコの無形文化財保護条約に準拠し、文化、伝統、物語、手工業などを守るよう義務付けている。