2023-04-26
国王の日の寒波に注意、赤十字

明日27日は国王誕生日(Koningsdag)。オランダでは26日夜の前夜祭(Koningsnacht)からコンサートが催されるなどのお祭りが始まる。27日は全土がフリーマーケットと化し、大人も子供も不用品を路上で売るのが習わしだ。
天気予報によると26日の夜から明け方にかけて多くの地域が零下となる。赤十字は子どもたちが物を売るときに道路で地べたに座らないよう呼びかけている。27日は大晦日よりも寒くなる可能性もあるので、子どもたちが十分厚着をして出かけるようにと赤十字。長い間外で座っている場合、温かいお茶を飲み十分な食事を取ることも大切。ちなみに、アムステルダムのフォンデルパークは子供専用のフリーマーケットとなる。
前夜祭は体感温度は0度まで下がるが、アルコールを大量に摂取すると危険だと赤十字は警告している。アルコールで自分は寒さを感じないが、体は冷え切っている。
前夜祭には数百人の救護者が急患のために控えている。またEHBO(急患)テントには毛布と温かい飲み物が用意されている。
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2022-04-25
3年ぶりの国王の日、今年はマーストリヒト。

4月27日はオランダのウィレム・アレクサンダー(54)王の誕生日。例年、オランダ各地に王室が訪問しイベントに参加するという行事が行われるが、ここ2年間はコロナウィルス蔓延により中止されていた。今年は3年ぶりに復活。国王とマキシマ女王、そして3人の王女たちが、マーストリヒトを訪問する。マーストリヒトのスタート地点はWyck地区。地元のオーケストラによる音楽の演奏があり、マーストリヒトの市長とリンブルグ州の知事が国王一家を迎える。その後マーストリヒト市内を行進し、いろいろなイベントに参加する。
オランダ各地では恒例のフリーマーケットが開催される。この日に限り、街のどこでも古着やおもちゃなどを販売することができるので、オランダ中がフリーマーケット化する。また子どもたちは楽器を演奏して道行く人達からチップを受け取るなど、商売をしてもいい日だ。この日、オランダ人たちは揃って王室の色であるオレンジ色の衣服を身につけている。どこの街も賑わうが、首都アムステルダムには全土から人が押し寄せる。交通機関は事前に注意が必要。
オランダの国王誕生日の特徴のひとつには、前夜祭というのがある。26日の夜にアムステルダムなどの大都市では大きなパーティが各所で開催される。
アムステルダムの前夜パーティ
2021-04-25
国王の日とトンプースのお菓子

4月27日は国王の日。通常なら国全体がフリーマーケットと化し道端で物が売られ、至るところでコンサートが開かれるといったお祭りとなる。ところが昨年に続き今年もコロナ規制でイベントは中止となった。それでも、オランダ人は昔からの伝統であるトンプース(Tompouce)というパイ生地の間にカスタードクリームがはさまったお菓子を食べる。さてこのトンプースは何なのか?なぜ国王の日にトンプースなのか?
トンプースは1858年にアムステルダムのケーキ職人が初めて作ったのが始まりだという。実際にはこのお菓子は1651年にフランスから渡ってきたミルフィーユ(何層にも重なったパイ)が起源である。このトンプースという名称はフリースランドの小人の話である「Tom Pouce」から来ていると言われている。
このお菓子は年間を通して販売されているが、なぜ国王の日に特別に食べるようになったのか? オランダでは子供が生まれるとベスハウトという堅焼きパンの上にマウシェスという砂糖の粒を載せたものが配られるが、王室ではこのマウシェスの代わりにトンプースが配られたというのが由来らしい。国王の日には通常ピンク色の溶かし砂糖が載っているトンプースがオレンジ色のものになる。
さて、このお菓子は食べるのが難しい。上からパイ部分をとって次にクリームをすくうというやりかた、横にしてフォークで切るというやりかた、そのままぱっくり口に入れてしまうというやりかた。どれでも好きな方法でどうぞ。
国王の日のトンプースはスイーツだけではない。小売大手HEMAは、フランボーズとバニラ味のトンプースビールを販売している。ちなみにHEMAは、この味にこだわりがあるらしく、イースターのときにも卵型のチョコレートを売り出しているし、アイスコーヒーもこの2つの味。
2019-04-01
国王の日(4月27日)
オランダでは国王・女王の誕生日を国民の祝日として祝う習わしがある。2013年ウィレム=アレクサンダー王が即位したことで、久しぶりに男性の王位継承となり、オランダでは従来の「女王の日」に代わり、2014年から4月27日が祝日となった。街中はオランダ王家の象徴とされるオレンジ色に染まり、あちこちで市民がフリーマーケットを開く。フリーマーケットは誰でも開くことができるので、不用品をこの日に処分する人が多い。このほか、路上でコンサートやパフォーマンスも開かれ、街中がお祭り騒ぎとなる。
26日の夜はKing's Nightと呼ばれ、大都市ではワイルドなパーティが繰り広げられる。
2018-04-24
国王の日(4月27日)
オランダでは国王・女王の誕生日を国民の祝日として祝う習わしがある。2013年ウィレム=アレクサンダー王が即位したことで、久しぶりに男性の王位継承となり、オランダでは従来の「女王の日」に代わり、2014年から4月27日が祝日となった。街中はオランダ王家の象徴とされるオレンジ色に染まり、あちこちで市民がフリーマーケットを開く。フリーマーケットは誰でも開くことができるので、不用品をこの日に処分する人が多い。
2016-04-08
4月27日オランダ国王の日 (Koningsdag)
オランダのヴィレム・アレクサンダー国王の誕生日4月27日(水)は、国を挙げての無礼講的お祭り騒ぎの日である。オランダの王家の色であるオレンジを身につけた人たちで国中がオレンジ色に染まる。各地でオープンエアのコンサートが開催され、道端はどこもかしこもフリーマーケットと化す。フリーマーケットでは不要品を売ったり、得意な料理を販売したり、子どもたちが楽器の演奏をして道行く人から投げ銭をもらったりと、売る人も買う人も楽しんでいる。
アムステルダムのフリーマーケットで人気の場所は、ヨルダーンやパイプ地区。高級住宅地のあるアポロラーンやベートベン通りも賑やかである。ミュージアム広場に近いフォンデル公園は、子供専用のフリーマーケットとなる。いらなくなったおもちゃやゲームを子どもたちが売ったり、楽器演奏をしてお小遣いを稼いでいる。
大きなコンサートは、アムステルダムのミュージアム広場で毎年開催され、80万人以上の人が集まる。前夜26日もハーグやアムステルダムで大小のコンサートが開催され、一晩中パーティを楽しむ人で溢れかえっている。コンサートに参加した人は早めに予約することをお勧め。
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