今年の国王誕生日4月27日は、家の日に!?

オランダでは国王(あるいは女王)誕生日は国を挙げてのお祭りとなる。都市部では街中がフリーマーケットと化し、大小の野外コンサートが開かれるなど人々で賑わうのが通常だ。今年はコロナウィルス対策施行中なので、これらの行事はすべて中止となり、コーニングの日(Koning = 国王)を改め、ヴォーニングの日(woning = 家)となる。国王の日のイベントを計画するオラニエ連盟(Koninklijkebond van Oranjeverenigingen)は、協議を重ねた結果、これまでと違ったプログラムを行うと発表した。

4月27日(月)の朝9時45分には全国で鐘を鳴らす。そして10時10分から国営放送NOSで、過去の国王(女王)誕生日の様子が放映される。そして12時からデジタルマーケットが開催される。これはインターネット上のフリーマーケットだ。この日、子どもたちは国王にデジタル手紙(Eメール)を送ることができる。手紙にはお祝いの言葉だけでなく、コロナ危機が自分たちにどんな影響を与えたかを書き込める。手紙はこの日の午後にまとめて国王の元に届けられるという。そして16時には国民がグラスをかかげて国王の53歳の誕生日を祝うという。国王誕生日には、王室が各地を訪れるのが慣習となっており、今年はマーストリヒト訪問が決まっていた。今年は国民は家でこの日を祝うことになる。

オラニエ連盟