乳製品と卵の輸出額増加でオランダの農家潤う

農業製品輸出では世界第2位のオランダの2022年の輸出高は1223億ユーロという最高記録を更新した。これは2021年の17%増である。とくに、乳製品と卵は国外では引き手数多だった。これはオランダ中央統計局とワーへニンゲン大学リサーチ(WUR)が発表した数字である。

この増加は、値上がりするコストを輸出価格に転嫁したことが反映されている。例えば、農家は飼料や化学肥料、花卉栽培業者は高騰するエネルギー費を輸出価格に転嫁した。

最も需要が多かったのはオランダの乳製品と卵。一昨年はこれらの製品は輸出で第3位だったが、価格を上げたことでトップに躍り出た。コスト上昇はウクライナでの戦争によるもので、エネルギー費と飼料価格の上昇が要因となっている。卵価格の上昇は鳥インフルエンザで供給が減ったことも大きな要因である。

輸出のために乳牛や鶏を増やし、自国での窒素排出が増えるという状況を批判する人たちも少なくない。