省エネのためのライフハック

オランダ政府は高騰するエネルギー価格を押さえるために上限制度を制定したが、それでも光熱費は昨年の倍以上に膨らんでいる。ローハウスに住む4人家族では毎月400ユーロ以上の請求が来るのが当たり前になっている。

光熱費を低く押さえる鍵は、屋根、壁、床、窓などの断熱だが、これがまだ完全に完備していない家に住んでいる場合には、暖房費の節約が一番重要となる。
例えば室温サーモメータを1度低く設定すると、120キューブのガスが節約でき年間に数100ユーロの差が出る。2度設定を低くすればこの倍の金額が節約できることになる。さらに、使用している部屋だけに暖房を入れ、屋根裏や寝室は切っておく。これだけでも年間310キューブが節約でき数100から1000ユーロの違いが生じる。また夜中は暖房を切る。昼間誰もいなければ同様。これはタイマーの設定で可能である。

オランダ環境団体の省エネのお勧めは以下の通り。

・Tシャツ一枚で過ごす時代は終わり。家の中でたくさん着込む。
・家の空気の入れ替えは午後にする。夜間にすると急激に室温が下がるので避ける。
・キッチンとバスルームから出る暖気は逃さない。料理をした鍋の湯はすぐに捨てずに蓋を開けたままにしておく。風呂のお湯もすぐに流さずに冷たくなるまでおいておく。これによりキッチンやバスルームの室温がかなり上がる。
・シャワーはガス利用全体の約4分の1を占める。どれだけ高い温度でシャワーを浴びるか、どれだけ長時間、どれだけの圧力で利用するかなどで、ガスの使用量は大きく変わる。