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オランダのルッテ首相、国民に向けたスピーチで「ほとんどの人がコロナウィルスに感染」
16日午後19時、オランダのルッテ首相は国民に向けたテレビを通じてのスピーチで、「コロナウィルスはしばらくはオランダで感染が広がるだろう。」とした上で、「非常な困難な状況下で手軽で素早い解決法はない。」と認め、「今後オランダ国民のほとんどがコロナウィルスに感染するだろう。」と述べた。「ただほとんどの場合、症状は軽いもので済み、これにより集団免疫が構築され蔓延を防ぐ。しかしこれは数ヶ月以上かかる可能性もある。この期間、高齢者や病気を抱える人を感染から守ることが優先される。」と首相は強調した。オランダの選んだ方策は、感染のピークをなるべく長期間で平坦なものにすることが基本で、医療機関に患者が短期間に集中することを避けるものだ。

ルッテ首相は、「国民は非常に困難な時期を迎えるが、私達はこれを支える。」と約束した。仕事を失う人や会社の経営がうまくいかず経済的に困難に陥る人が出てくるだろうが、政府はこれを必ず救済すると述べている。そして、日々ウィルスと戦っている医療関係者だけでなく多くの人たちに感謝の念を伝えた。

首相は、政府の方策を支えてくれるよう国民に呼びかけ、意見や信条の違いを超えて国民が助け合うことを願うと述べている。そして「1700万人が寄り添い、この困難な時期を乗り越えてほしい。少しでも他人に関心を持ってほしい。期待している。」と締めくくった。

オランダのメディアそして多くの人が今回のスピーチを非常に肯定的にとらえている。



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子供の新コロナウィルス感染激増
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先週末からのコロナ規制(ミニロックダウン)にもかかわらず、感染者数は増加しており、すでに1日に2万人を超えている。その中でも子供の感染が目立っており、子供同士の感染そして子供から大人への感染が問題化している。

10歳から14歳までの子供の感染はここ3週間で10万人に上っている。RIVM(国立衛生環境研究所)の「12歳以上の子供はワクチン接種を受けられるが、11歳以下の子供には接種がまだ行われていない。これが子供の感染を爆発させている原因。」も理由のひとつとして挙げられる。また子供には1.5メートルルールは適用されていないというのも、感染拡大の一因である。

ただ子どもたちは感染しても症状が出ないか、軽症ですむことが多い。入院をするケースもほとんどない。
問題は、子供からの感染である。0歳から11歳の子供は他の子供を感染させるだけでなく、とくにワクチン未接種の大人(50歳以下)を感染させているというRIVMのデーもある。
それでは子供もワクチン接種をすべきかというと、重症化する可能性が低いのと副反応というリスクもあるため、必要ないという専門家の意見もある。別の専門家は、ワクチンによる副反応に比べ、重症化する可能性は10倍あるとし、ワクチン接種を勧めている。いまのところは接種は両親の判断に任せているが、12月には欧州医薬局(EMA)が12歳以下の子供のワクチン接種に関する結論を発表するという。

学校での子供間の感染拡大を防ぐために、クリスマス休暇を早めたり、シンタクラース祭をキャンセルするべきだという意見も出ているが、まだ統一見解は出ていない。

4月20日政府記者会見、コロナウィルス規制緩和について
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20日夜19時から行われたルッテ首相とデ・ヨング国民健康省大臣による記者会見で、前回4月13日に行われた記者会見の内容が再確認された。いまだにコロナウィルス陽性者の数は減少を見せていないし、入院患者数も多い。医療従事者の負担も第一波並である。この状況下で緩和を行うのはリスクは伴うと前置きをした上で、今回の規制緩和発表となった。前回の5段階の緩和時期については変わらず、まず1段階目の緩和が28日に予定されている。ルッテ首相は今回緩和される6項目を発表した。

1.夜間外出禁止令が4月28日の午前4時30分に終了する。それ以降は夜間の外出は自由となる。

2.家に招待できるゲストはこれまでの1人から2人へと増える。

3.レストランやカフェのテラスは4月28日から12時から18時までオープンが可能となる。ただしテーブルの間は1.5メートル開けること、ひとつのテーブルには2人まで着席可能であること(家族の場合を除く)、着席前に健康の問診チェックが行われるといった条件がつく。

4.これまで予約制だった小売店、デパート、そしてマーケットで食品以外を売る店はすべて28日から再開できる。ただし、1回に入店できる人数は広さによって規制される。

5.大学などの高等教育は4月26日から1週間に1度だけ対面授業が可能となる。

6.葬式の参列者は最大で100人までに増える。免許証の筆記試験も再開される。


新たなコロナウィルス陽性者1万人近くに。本格ロックダウン検討か?
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コロナウィルス感染者数の増加はとどまるところを知らず、本日日曜日には9,924名(土曜日9182名)と1万人近い陽性者が報告されている。ICUの入院患者数も16人増加の497人となった。1週間の増加率は47%と大きい。この増加は検査数の増加によるところも大きいが実際に何人が検査をし何%が陽性だったのかについては、火曜日に発表される。

隣国ドイツでも感染者が劇的に増加。これにより今月16日から1月10日まで厳格なロックダウンが行われる。この間、生活に必要な店舗以外はすべて閉店、学校も閉鎖される。
オランダの閣僚は本日日曜日首相官邸にて緊急会議を開いたが、その結果はおそらく火曜日の記者会見で発表されるが、このドイツのような本格的ロックダウンが実施される可能性は低くない。


コロナウィルス感染者また増加、1日で8793人を記録
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木曜日、国立衛生環境研究所(RIVM)が発表した1日のコロナウィルス検査陽性者の数は8,793名だった。これは過去7日間平均の6,411名を大幅に上回る。コロナによる死者数も64名と累計9,902名に達している。コロナウィルス感染第2波が報告されてから一時減少の傾向があったが、ここ9日間、毎日感染者数は増加している。
新たにICUに収容された人は26名。現在469名のコロナ感染患者がICUに入院している。コロナで入院している人は1648名。

RIVMは「非常に憂慮すべき状態」だと発表。政府も明日からクリスマスショッピングをなるべく控えるようテレビでのCMキャンペーンを行う予定だ。「クリスマスショッピングは一人でする」「なるべく自宅近くの店で買う」「週末を避けて週日に行う」などを呼びかけるという。クリスマス前後の規制強化はまだ発表されていないが、可能性は高い。

コロナウィルス感染者数減らず
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オランダでのコロナウィルス感染は減少の兆しはなく、いまだに横ばい状態である。
病院に入院中のコロナウィルス感染者数は若干減ったといえど、1700人いる。このうち集中治療室に入院している人は506名。
国立衛生環境研究所(RIVM)の発表によれば、土曜日1日の陽性者数は5609名と、先週の1日平均である4906名を上回った。

週末には感染を助長するような事件がいくつか起こっている。
南ホラント州のマースダイクでは、70人の青少年がパーティを開催したが、警察が踏み込んでこれを中止させた。

金曜日から日曜日にかけてブラックフライデーと呼ばれるセールが各地で開催され、ショッピング通りやデパートは多くの買い物客で混雑した。ロッテルダム市長は、ブラックフライデーの混雑を恐れ、政府に対し店頭での販売を禁止しオンラインのみでこれを開催するよう要請したという。しかし政府はこの要請は受けていなかったと反応している。
オランダ南部のショッピング通りの混雑は、規制の厳しいベルギーからの買い物客がどっと押し寄せたことも一因となっている。

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