オランダ、強い鎮痛剤の処方規制に。米国のオピオイド危機を受け。

強力な鎮痛剤の処方に関する規制が強化される。最近、不必要に強い鎮痛剤(オピオイド)が処方されることが増えており、これにより患者が中毒症状に陥る可能性があると、以前から健康省のブラウンス大臣は懸念を示していた。大臣は、医師、薬剤師そして他の専門家を交え対策を話し合っていたが、今回正式に規制強化という結論に至った。

医師や薬局は、特定の(鎮痛)処方薬を繰り返し処方することを自重し、責任ある削減を目指すことを決定した。さらに薬局はニセの処方箋にも注意すると発表。本日から、医師と患者の両者のための鎮痛剤に関するサイト「Opiaten.nl」が公開されるので、患者は自分に処方された薬の効果だけでなく副作用や中毒の可能性についても調べることができる。

ブラウンス大臣によれば、これまで警告を繰り返し出していたことで、今年の第1四半期の強力な鎮痛剤の使用は減っている。これは非常に喜ばしいことではあるが、さらなる削減を目指すと同大臣はコメントしている。「アメリカのような事態に陥りたくない。」とアメリカのような鎮痛剤禍を恐れている。アメリカではオピオイド危機と呼ばれ、強い鎮痛剤の乱用による死者数が1日130人という惨状を呈している。ブラウンス大臣は、強力な鎮痛剤の間違った使用や長期使用によるリスクを理解してほしいと述べている。また違法薬剤の摘発にも力を入れるという。

Opiaten.nl