ロシア、オランダの花に禁輸警告
ロシアの農業監視当局(Rosselkhoznadzor)は21日、声明を出し、オランダの花について衛生上の問題があるためロシアの経済に「かなり危険を与える」とし、輸入を禁止する可能性があると警告した。
ロシアの農業監視当局は、「この花の禁輸が実施されれば、オランダだけでなく、オランダ経由でロシアに花を輸出している国にも影響が出るだろう。」と発表した。昨年7月に起きたウクライナ上空でのマレーシア機撃墜事件に関し、最大の犠牲者を出したオランダは、ミサイルを打ち込んだ容疑者に対する国際犯罪法定を求めている。事故は、ウクライナの親ロシア派の支配する地域の上空で行った。今回のロシアによるオランダの花の輸入禁止警告は、あきらかに仕返しとみられる。
オランダの農業団体LTOネーデルランドによれば、今回の禁輸警告はオランダによるマレーシア機撃墜事故の原因究明に関連している。オランダの花は国際的な安全基準を満たしており、ロシア政府のいう「衛生上の危険性」はなく、今回のロシア農業監視当局の発表は単なる「言いがかり」にすぎないと述べている。現在、ロシアは30,700トン、価格にして2億500万ユーロの切り花をオランダから輸入している。