白アスパラガスのシーズン始まる

4月に入り、オランダ産の白アスパラガスが少しずつ市場に出回ってきた。イースターに白アスパラガスを食べるという家庭も多い。ホワイトゴールドとも呼ばれる白アスパラガスは、4月から6月がシーズンでオランダでは南のリンブルグ地方が有名だ。わざわざリンブルグ州に出向いて購入したりレストランで食する人も少なくない。ところが最近では東のヘルダーランド州でも栽培が盛んになりつつある。

ヘルダーランド州では、ここ5年間でアスパラガス栽培の耕地が30%増えている。これに対しリンブルグ州では21%減るという統計が出ている。ただし、ヘルダーランド州の合計は3,511ヘクタールと、北ブラバント州の121,247ヘクタールやリンブルグ州の185,122ヘクタールと比較すると取るに足りない規模ではある。今年は寒く雨の多い春のせいでアスパラガスの収穫は遅れており、イースターにはヘルダーランド州のアスパラの収穫はまだ早すぎて、お隣のドイツ産のものが市場に出ている。乾いて温暖な気候のスペインでも白アスパラの生産は盛んで、このスペイン産のものもオランダに入ってきている。

オランダで最もアスパラガス栽培が盛んなのは、リンブルグ州のペール・エン・マース(Peel en Maas)。続いてレウダル(Leudal)とルールダーレン(Roerdalen)での生産が多い。ヘルダーランド州ではランド・ファン・カイク(Land van Cuijk)が有名だ。

リンブルグ州のアスパラガス