スタバ欧州本社オランダからイギリスへ移転

世界最大のコーヒー店チェーンであるスターバックス社はこれまでアムステルダムにあった欧州本社をロンドンに移すと発表した。同社の幹部によれば、イギリスへの移転は欧州のショップの大半がイギリスにあるから。」という理由。さらに、英国は新しい商品の開発が(オランダより)優れているとも同幹部。例えばコーヒーだけでなく、ワイン、ビール、食事も提供するようなショップも作りたいという。

オランダでの欧州本部の設立はオランダの税務事情が多国籍企業にとって有利であったことが背景にある。多くの多国籍企業や著作権を管理する会社がその優遇税制度でオランダに本社を置いている。
スターバックスは欧州本社を15年前にオランダに設立してから今年までにただの一度(2007年)しかオランダに税金を納めていない。世界各国に800軒以上店舗があるというのに、それまでの間はすべて損失を計上してきた。英国当局よれば、スターバックスは世界における利益をオランダ本社を通し他の税率が低い国へと移していたという。