オランダ、ノンアルコールビールにも課税

政府はノンアルコールビールの消費税率を上げると発表したが、ビール製造者たちはこれに反対している。消費税の値上げはノン・アルコールビールのみで、来年から現行の3%から7%に値上げとなる。

ビール製造業者を代表するテーフェン氏(元議員)は、「政府の要請でアルコールの使用を減らすよう努力してきた。車を運転するときはノンアルコール・ビールを飲むのが常識になってきている。」とし、これを覆すような増税はありえないと反対。

政府の目的は実はノンアルコールビールの使用を減らすのではなく、糖分の摂取を減らすのが目的だった。このため糖分の多い飲料の税金を上げる。ノン・アルコールビールもこれに含まれる。「アルコール使用を減らせと言ったと思えば、次は砂糖を減らせ。いつも何かを減らすために増税か。政府はいつも我々の生活の邪魔をする。」とテーフェン氏。

ノン・アルコールビールの売上は伸び続けている。オランダでは15本のうち1本はノン・アルコールビール。2010年から消費は500%増加している。どのメーカーもノン・アルコールビールを製造している。過去5年のノン・アルコールビールの消費は年に8%ずつ伸びている。これに対し、いわゆるスペシャルビールの消費は減り続け、年に2%程度の増加に落ちている。ラドラー(Radler)などのビールと他の飲料をミックスしたものは人気が薄れ3%も売上が減少している。