オランダ人、インフレで将来の経済展望暗く
オランダ経済はまだ成長を続けているが、このところの急激なインフレで経済後退を恐れている人が増えている。とくに家賃補助を受けている人たちは悲観的だ。この層は昨年にも金銭的な問題に直面しており、この状況は悪化しそうだ。
調査によれば、今年の第1四半期には15歳以上の成人の30%が今年は自分の財政が悪化すると考えている。昨年同時期にはこれは16%だった。状況はとくに家賃補助を受けている世帯が深刻だ。自分の家を所有していたり家賃補助を受けていない世帯は、深刻度は低そうだ。
このままエネルギー価格が上昇し続けると120万世帯が経済的に困窮すると予想されている。中央統計局(CBS)の調査でも、消費者信頼度は過去最低になっている。これまでは車や家具などの高価格の買い物をしていた人も財布の紐を締めている。これがさらに経済悪化につながる。