政府、中国製の監視カメラを排除するか?

オランダでは街のいたるところに監視カメラが設置されているが、政府や警察の建物内外に設置されている中国製のカメラが問題になっている。これらを早急に排除すべきだと下院の過半数が賛同している。内閣はまずは調査をするという意向だが、下院はそれでは遅すぎだと懸念している。「政府や警察内では四六時中ライブストリームを流しているが、中国もこれを見ているはず。」

オランダ政府は中国のハイクビジョンとダーファ製の監視カメラを使用している。さらに50以上の市町村でも中国製カメラ使用しているが、その数は不明である。外務省の入り口などハーグの政府機関だけでも130台、警察でも700台の中国Dahua製のカメラを購入している。

中国製の監視カメラは廉価だが、悪用の可能性もある。バックドアを利用するなど、諜報活動もできる。自由民主党の議員は「政府はまずは調査といっているが、ナイーブすぎる。中国のスパイ行為を放置しているだけだ。」と懸念を表明している。民主66党も「政府が攻撃的なサイバープログラムを実施している国(中国)のカメラを使用する場合、多大なリスクが伴う」とコメントしている。「政府情報機関のAVIDも以前に警告している。カメラがあったら諜報活動や妨害行為を排除することは不可能だ。」

中国製の監視カメラ設置が問題になっているのはオランダだけでない。米国でもハイクビジョンとダーファのカメラは政府機関の建物からはずしている。