3Dプリントでできる銃、オランダで製造禁止強化

オランダでは銃などの武器の所有は禁止されている。ところが最近では3Dプリントで武器(とくに銃)を自分で製造するのが可能になった。昨年だけで3Dプリントで製造された銃が14丁見つかっている。今年の2月にはゼーランドに住む極右の男性がこの銃を保持しているのが見つかっている。

オランダでは3Dプリントの武器を使用した銃撃事件はまだ起きていないが、ドイツなど国外ではすでに発生している。3D武器を趣味で製造する人もいるが、過激派が所有する可能性は高い。ただ精密さに欠けているため実際の使用には危険が伴う。最悪の場合には爆発する可能性もある。

3Dプリントの銃を製造するのは簡単だ。数100ユーロのプリンターとインターネットにある設計図をダウンロードするだけだ。部品の印刷はだいたい4日で終わる。ただしバレル、スプリング、バルブなど、多くの金属部品が必要ではある。警察や司法当局は、武器が過激派の手に渡ることを懸念し、ネット上の設計図の取締を強化したい意向だ。

オランダでは通常の武器と同様に3Dプリントで製造した武器の所有も禁止されている。ただ、この武器の製造設計図は禁止されていないため、警察や司法当局は、法律で禁止を求めている。さらに他のヨーロッパ諸国や3Dプリンターのメーカーと自家製の武器に取り組むことについて話し合っており、「プリンターに技術的な障壁を作り、この種の設計図がプリントできないような方法を探っている。」という。