文化セクターのデジタル化に新しい基金

カルチャー部門のために、デジット・オール(DigitALL)という新しい支援基金が設立された。コロナ危機の間、観客を呼べない文化施設は、オンラインで観客とつながるという新しい分野を開拓してきた。オンラインでコンサートを開いたり、オンラインで美術を鑑賞するなどが日常生活に取り入れられるようになった。官民が共同で設立したこの基金は、文化施設がデジタル技術をさらに用いることを助けるのが目的である。

「オンラインでの文化提供やオンラインでの観客とのコミュニケーションは、ここ数年でめざましい発展を遂げてきた。デジット・オール基金は、単にこれまでの物理的な公演や鑑賞の代替というだけでなく、観客がこれまで以上の素晴らしい体験をし、かつ対象層の拡大に役立つことを助成するものだ。」と基金提供団体のひとつであるプリンス・バーナード・文化基金はコメントしている。

基金はまず主要文化施設にアプローチするが、2023年からは美術館、劇場、コンサートホール、フェスティバル、舞台芸術制作、映画館などが最高25万ユーロ(3300万円)まで助成金を自分たちで申請できる。さらにデジタル化に関するコーチングやワークショップへの参加も可能だ。

デジット・オール(DigtALL)は、今後3年間、6つの文化基金(Prins Bernhard Cultuurfonds, Fonds 21, VSBfonds, VandenEnde Foundation, Stichting Zabawas 、het Elise Mathilde Fonds) とフレンズ・ロッタリー(宝くじ)そしてアムステルダム市が資金を提供する。

DigitALL