オランダのインフレ率過去40年最高の6.4%

1月のインフレ率は6.4%を記録したとオランダ中央統計局(CBS)が発表した。40年前の1982年以来最高値である。12月のインフレ率は5.7%だった。この上昇の主な要因となっているのは光熱費で、1月には電気、ガスなどの光熱費が昨年同時期と比較し90%上昇している。12月には75%だった。
食品の値上がりもインフレに拍車をかけている。1月の食品価格は昨年同時期比較4.3%の値上がりだ。パン、チーズ、乳製品の値上げ幅が大きい。

インフレ率の算出方法はいろいろあるが、欧州の方式ではオランダは7.6%となる。ユーロ圏の平均は5.1%なので、オランダは突出して高い。これまでは欧州平均とそれほど差はなかった。オランダ中央銀行総裁のクノット氏はb日曜日「少なくとも来年の夏まではこの高いインフレ率は続きそう。」だと警告している。この物価高は低所得層にとっては大きな打撃で、所得のほとんどが光熱費と食費に消えていく。

クノット総裁は、欧州中央銀行が今年の第4四半期にインフレ抑制のために金利値上げをすると予想している。今年の初め欧州中央銀行のラガルド総裁はインフレは一過性であるので利上げを急ぐことはないと述べたが、年内の利上げの可能性は明確には否定していない。

CBSの統計