秋にコロナ禍再発か? 3度目のワクチンの可能性

新たなコロナウィルス感染の波がやってきそうだと、国内外の専門家が警鐘を鳴らしている。オランダの国立衛生研究所(RIVM)の試算は、ICUに2,200人から3,400人が収容され(ICUベッド数の2−3倍)、16,000から22,000人が入院を余儀なくされるという暗いシナリオを呈している。

オランダでワクチンを摂取した人は約85%、摂取を拒否(あるいは不可能)している人が180万人いる。さらにワクチンを摂取しても重症化はしないもののコロナウィルスに感染する人が75万人ぐらい出そうだと推定されている。
これから秋に入り通常のインフルエンザも蔓延する季節になる。ワクチン接種を受けていない人は早かれ遅かれコロナウィルスに感染するだろうとRIVMは予測している。

さてこれだけウィルスが蔓延し感染済みの人が増えれば、集団免疫がすでにできあがっているのではないかと考える人も多い。しかし国内外の専門家は否定的だ。いまだに集団免疫は確立していないというのが彼らの一致した意見である。また新規の変異株の発生など予測不能の事態もあるため、上記のRIVMの試算も確実性は高くない。

政府は再度のロックダウンを避けるため、手洗いやソーシャルディスタンスといった基本的な規制を進めるとともに、ワクチン接種拒否者に対し接種をするよう呼びかけている。ただワクチン接種開始が早かったイスラエルでも、コロナ禍が再燃し今週だけでも500人以上が重症化し入院した。これを受け現在第3回目のワクチン接種が始まっている。イスラエルと同様、第3回目のワクチン接種の可能性も9月には政府は検討するだろう。

Outbreak Management Team (OMT)のアドバイス