男性専用理髪店「床屋さん」のカムバック

伝統的な男性用の理髪店(床屋、Barbier)がオランダで急増している。2年前は100軒前後だったが現在では700軒以上と大幅に増えた。理容・美容団体のANKOによれば、この男性用理髪店の増加によって、通常の美容室を脅かしているわけではないという。
今増えている男性用理髪店というのは、昔ながらの「ビール、皮、剃刀」というマッチョなイメージの床屋である。新しくオープンする店は、クラシックなインテリアと店のロゴが特徴だ。2年前までは、美容室は男女兼用だったが、今ではこの「床屋」を好む男性が増加している。ターゲットグループは、流行に敏感な若者たち。サイドを刈り上げたクリーンなヘアカットとスタイリッシュなあごひげなどを求めている人たちだ。

男性専用床屋の波は、米国で始まり、イギリスへ渡り、その後オランダへやってきた。それがまたたくまにヒットして、現在は700軒を超えるまでに増えた。床屋が増えたことで通常の美容室が減っているわけではない。今年1月1日から2000軒も増えている。この増加は、これまで従業員として働いていた人が、起業しているという背景がある。