コロナでベビーブーム? 今年の出生数増加
日本ではコロナ危機で出生率がさらに下がっているというが、オランダでは逆に増加している。2021年前半には86,200人の赤ちゃんが生まれている。これは昨年同時期より4500人多い。とくに2月、3月、4月に出産が多かった。この増加は欧州各国で見られるという。
ただこれがコロナ危機と関連しているかどうかは不明だ。オランダ中央統計局(CBS)によれば、ここ数年20代の人が出産を遅らせてきたが、このグループがぎりぎりになって駆け込み出産をするというケースが多いらしい。子供を生むことでの財政的な問題は政府の補助政策によりかなり安心できるものになっているため、これも出産を加速させていると見られる。これはオランダだけでなくドイツなどでも3月以降の出産が増えている。
死亡数も高いが、オランダの人口は31,700人増えている。これは出産の増加というよりも、移住者や移民の増加が大きく貢献している。この半年で93,000人がオランダに移入している。移住者の内訳で見ると、EU内から来る人は減っており、逆にEU域外からの移住が増えている。