ワクチン接種直後にクラブに行けるのか?

一回の接種だけで完了するヤンセンのワクチン(Johnson & Johnsonのオランダ名。オランダで開発されたワクチン)を打った直後にクラブに行けるのだろうか? 現在クラブも再開し、今日からコロナパスポート(CoronaCheck アプリのQRコード)の提示だけで入場できる。すでに先週だけで23万3000人がこのヤンセン・ワクチン接種予約している。

実際のところヤンセンのワクチンは感染を66%防ぎ、重篤化を85%防ぐことが実証されている。政府広報(Rijksoverheid)によれば、接種してから2週間後に効果が出るとしている。ただ、現実ではコロナパスポートに接種証明QRコードがあれば、これを待たずに入場は可能だ。

これに対しワーへニンゲン大学のサーフェコウル教授は「正しくない」と否定、速攻でワクチンが感染を防御するという科学的根拠はないとコメントしている。感染から身を守り、他人を感染させないためには、ワクチン接種後最低でも3日間は待たねばならないし、重篤化を防ぐには最低でも10日間は必要だという。「ワクチンが血管を通して体内に入り、免疫を作るのに数週間かかる。」とライデン大学のワクチン専門のケルステン教授も述べている。

ワクチン接種証明がワクチンパスポートに反映されても、2週間は感染のリスクがあると国民健康省は強調している。また陰性証明書も100%確実ではない。ただ混み合ったクラブで踊ることはあくまでも自主判断に委ねられている。さらにオランダでは、危険国(オレンジ)からの旅行者もこのワクチン証明書でクラブにもイベントにも行ける。他国ではこれはもっと厳しく、ギリシアやイタリアでは旅行者に対しワクチン接種後2週間、フランスでは4週間の待機期間を義務化している。

この「ゆるい」オランダの政策は後にツケが回って来るのか? 上記専門家たちは、バケーションの終わった9月にこれが判明するだろうとしている。