フローニンゲン、オランダで最も大気がきれいな都市
オランダの都市で大気の質が最も高いのはフローニンゲン市である。欧州環境機関(EEA)が欧州各国の都市における大気汚染に関する調査を行った結果である。最も空気がきれいなのはスウェーデンのウメア (Umeå)市。逆に最も大気汚染が進んでいるのはポーランドのノビソンチ(Nowy Sacz)である。EEAは、ヨーロッパの323都市の測定ステーションからのデータを使用して、粒子状物質と二酸化窒素の量を調査した。
オランダではフローニンゲン市が欧州で32位と最高位。オランダ国内の5万人以上の都市9市の中ではアムステルダムが一番大気汚染が進んでいて、欧州では182位となっている。次に汚染がひどいのがナイメーヘン市(136位)である。ナイメーヘン市が2018年にヨーロッパのグリーン・キャピタル(緑の首都)に選ばれているというのは皮肉である。この調査によれば、ハーグ、デンボス、ヘールレン、エンスヘーデ、ブレダ、ユトレヒトそしてロッテルダムの大気は、良い部類に入っている。
このリストで下位にランクされているのは、イタリアやポーランドの工業都市である。オランダはこれらの都市と比較するとそれほど悪くはないし、90年代よりずっと改善されているという。一番の要因は車の排気ガスによる汚染の減少だ。ただし改善の余地はまだまだあるという。