マキシマ女王50歳の誕生日。オランダ人にとって50歳とは?

オランダのマキシマ女王が17日、50歳の誕生日を迎える。オランダでは50歳の誕生日は特別で、多くの人を招いてパーティを開き、サラとアブラハムの人形を家の前に立てかけるという人も少なくない。マキシマ女王の誕生日も、記念コインが販売されたり特集番組をテレビで放映するなど、大きな節目と考えられている。

さて、50歳という年齢はオランダ人にとってどのような意味を持つのか?マーガリンのブランド「Becel」が50歳以上の人1500人と50歳未満の1500人にアンケートをとったところ、約半数の人が50歳はお祝いをするような年ではないと考えていることが判明。歳を取ることが、身体的な不自由や孤独といったことと結びつき、これを恐れる人が半数もいるのだ。

しかし裏を返せば、半数は50歳になるのが怖くないと考えている。50歳以上のオランダ人の10人に4人は、若くなりたいとは思わないと答えている。さらに10人にひとりは、人生は50歳から始まると考えている。昔は50歳というと高齢者と見られたが、人生100年の時代、50歳はちょうど折り返し地点。実際に50歳になった人たちも自分は歳をとっていると感じていない人が多い。

「楽しく歳を重ねる(Beetje Leuk Ouder Worden)」というサイトを立ち上げたフェルベークさんによれば、50歳からはこれまでの仕事や夫婦関係や金銭的問題といったストレスから開放されて、リラックスできる年齢になるという。ただし更年期障害だけは別、とフェルベークさんは笑って付け加えた。