国際女性G20に、イヴァンカやメルケル首相と並びオランダのマキシマ女王も

25日にベルリンで開催された女性の国際G20に、オランダのマキシマ女王も、米大統領の長女イヴァンカさんやドイツのメルケル首相、IFMのトップであるラガード氏とともに壇上に立った。テーマは女性の起業について。
イヴァンカさんは世界で流通しているという独自ファッションとジュエリーのブランドを展開している。一方マキシマ女王は以前から発展途上国での女性のためのマイクロ・クレジット(銀行などから融資を受けられない貧しい人々が起業するための少額ローン)に積極的にかかわっている。2人に共通点は、ブロンドで花柄のドレスに身を包んでいたという以外ほとんど見られない。

イヴァンカさんは女性G20にドイツのメルケル首相の招待で出席したが、国際的な場での登場は今回が初めて。会場からはトランプ大統領の女性蔑視についての質問が寄せられたが、イヴァンカさんはこれを否定しトランプ氏を擁護した。サウジアラビアの女性起業家は「億万長者のイヴァンカ氏にとって起業は難しいことではない。」と批判的な意見を呈し、「これに対し、マキシマ女王は世界の貧困層が何が必要であるかを知り尽くしている。」と賞賛した。

マキシマ女王はアルゼンチン出身。ニューヨークで銀行勤務をしていたころに現国王であるウィレム・アレクサンダーと出会っている。2005年には銀行での経験を生かし、国際連合の国際マイクロクレジット年におけるアドバイザーとなった。LGBTの人権擁護活動を支援する世界でも希な王族の一人である。(画像:ANP、左がマキシマ女王)