オランダ、160万人がコロナ危機によるデジタル化で失職の可能性

大手会計事務所PwC(プライス・ウォーターハウス・クーパース)の調査によれば、160万の職がいわゆる「ゾンビー化」しており、近い将来に消滅する可能性が高いという。コロナ危機はデジタル化を推進し、多くの職が不要となりつつある。

デジタル化やロボット導入により2024年までに人力が不要になりそうな職に就いている人は160万人。。このような仕事に就いている人は毎年40万人ほどいるが、政府の支援策により失職していない。これをPwCはゾンビーの仕事と呼んでいる。例をあげると、輸送、観光、リクレーション、小売などの業種で、不要となる仕事が出てきそうだ。

しかし暗い事実ばかりではない。5人に4人はこれまで積み上げてきた知識や技術で別の仕事に就ける可能性があるという。たとえば、客室乗務員は介護職に適しているし、レセプショニストは事務職に転職できるとPwC。

ただし再就職や社内での別の職務への移転には再訓練や再教育が必要である。これは従業員の希望よりも雇用者が率先して行うべきであるとPwC。また政府も補助金を出す場合には、この再教育に力を入れるべきであると報告書は書いている。

PwCの調査報告書