スエズ運河での座礁船を救ったのはオランダのボスカリス社

一週間前にエジプトのスエズ運河で大型コンテナ「エバー・ギブン」が座礁し運河を塞ぎ、世界のコンテナ輸送に大きな支障をきたしていたが、29日離礁に成功した。この離礁に一役を買ったのはオランダの海洋ゼネコン企業ボスカリス(Royal Boskalis)社である。船首の下にある砂と泥を高圧水で除去し離床させた。ボスカリス社は浚渫事業では世界一の技術を誇ると言われている。

100年の伝統を持つボスカリスの中心的な活動は浚渫だったが、港や水路の建設と維持、埋め立て、沿岸防衛、川岸の保護まで事業を拡大している。さらに現在ではさまざまな海事サービスを提供し、オフショアエネルギー部門と契約している。 またターミナルサービス(スミットラムナルコ)の戦略的パートナーと協力して、世界36か国の90を超える港をカバーしている。

同社の本部はロッテルダム近郊のパーペンドレヒト。2020年の総売上は25億ユーロ。アムステルダムのユーロネクストに上場している。

ボスカリス社プレスリリース