ちょっと違ったクリスマス

コロナ規制の行方がまだはっきりしないオランダ、今年のクリスマス休暇は旅行に行かずに家で過ごす人が多そうだ。クリスマスツリーも例年より早く売り出され売れ行も好調だという。家でご馳走を食べるほかに、少しだけ有意義なクリスマスを祝う方法もあるので紹介。(De Telegraaf紙参照)

*クリスマスプレゼントを寄付
「Stichting Donner je Kerstcadeau」(クリスマスプレゼントを寄付)基金では、クリスマスに募金を募っている。オランダに暮らす419,000人の貧しい子どもたちにもクリスマスを楽しんでもらうよう商品券を贈るというもの。この基金はフードバンク(貧しい人へ食料を配給)と共同で行っている。詳細Doneer je Kerstcadeau

* クリスマスツリーを象に
クリスマスが終わるとゴミになってしまうクリスマスツリー。1月に入ってクリスマスツリーを集める日があり、その日にゴミとして出すこともできるが、象のおもちゃとして寄付するという方法もある。寄付を受け付けているのはアメルスフォールトの動物園。
https://dierenparkamersfoort.nl/olifanten-stormen-op-kerstbomen-af/

* DIYのお手伝い
「暖かい冬の週(Warme Winter Weken)」と名付けられたキャンペーン期間中、いろいろなボランティア活動に参加できる。例えば、高齢者のクリスマスツリーを飾るのを手伝うといういった活動だ。各市町村のボランティア団体にコンタクトするといい。

*クリスマスカードを慈善団体へ
だんだんと姿を消しているクリスマスカードだが、やはり受け取って嬉しい人は多い。カードを買うと自動的に慈善団体への寄付となるカードがある。「慈善クリスマスカード(Goede Doelen Kerstkaarten)」を通して買うカードは、自分でデザインすることも可能。1枚につき40セントが、戦争の子供(War Child)」や世界自然保護基金(WWF)そして小児がん撲滅団体KIKAなどに寄付される。
https://www.goededoelkerstkaarten.nl/

* 一人暮らしの高齢者にクリスマスカードを
オランダ高齢者基金(Het Nationaal Ouderenfonds)が主催するクリスマスカードキャンペーン。高齢者のうち20万人はクリスマスを一人で過ごす。このうち85%は孤独感を他人に話すことが難しいと考えている。毎年オランダ郵便(PostNL)とキッズウィークが共同でこれらの高齢者にクリスマスカードを送るキャンペーンを行っている。12月25日までにカードの配達を自分ですることもできるし、高齢者基金を通して送ることも可能。
https://ouderenfonds.nl/verhaal/grote-kerstkaartenactie-voor-eenzame-ouderen-in-deze-tijd-onmisbaar

* ホームパーティの代わりに
人を家に招待するのは今年はコロナ規制で難しいが、例えば庭で近所の人々にグリューワインをふるまったり、買い物ができない高齢者にケーキを届けるなど、クリスマスを機会にやってみるのもいい。