マスク着用で国民は混乱。美術館やコンサートホールなどでは義務化に
28日に行われた首相と国民健康省大臣による記者会見で、「マスク着用義務は全国的には実施されないが、ハーグ、アムステルダム、ロッテルダムの小売店では、マスクを着用していない顧客の入店を拒否することができるようになる。」と発表された。同時にアムステルダム市長は、小売店、飲食店、スポーツ施設など屋内でのマスク着用を要請(アドバイス)している。これはあくまでもアドバイスであり法的効力をもたないものであるが、市長は他の大都市でも同様な要請をするよう呼びかけている。
アムステルダムでは、国立美術館、ゴッホ美術館、近代美術館、エルミタージュ美術館、アムステルダム美術館、トローペン博物館、コンセルトヘボウ、バイエンコルフ・デパートなどで独自に訪問者のマスク着用を義務付け、マスク着用していない人の入館を拒否することになった。アムステルダム市内でのマスク着用が義務付けられる施設
政府と地方自治体の方針の違いで混乱している国民も多い。またマスク着用賛成派と反対派で国民の中でも意見が分かれている。野党も国会にてこの統一性のなさを非難、地方自治体でなく政府がイニシアチブをとるべきだとしている。ただ政府の方針を決める国立衛生環境研究所(RIVM)所長のファン・ディッセル氏はマスク着用の危険性を強調し、頑としてこれを認めない意向だ。米国のホワイトハウスのアドバイザーであったファウチ博士もオランダの方針に疑問を投げかけていた。
ちなみにルッテ首相自身は買い物に行くときにはマスクを着用すると報道されている。