オランダ政府、7月1日からのコロナウィルス対策緩和を発表
24日夜、ルッテ首相は7月1日からのコロナ危機対策の緩和政策を発表した。飲食店やイベントでの規制が大きく緩和されるが、これまでのソーシャルディスタンスである1.5メートル規則や公共交通機関内でのマスク着用は続行される。
■イベントや集会:
7月1日からは人数制限が廃止される。ただし人との間1.5メートルの距離を保つことと予約は必須である。
予約が不可能な場合には、人数制限が適用される。屋内では100名まで、屋外では250名が限度となる。
これにより7月1日から大きな移動遊園地などの屋外イベントも再開可能になる。
ただし大きなイベントに関しては地方自治体での許可申請があるため、8月の半ば以降になりそうだ。
■飲食店、劇場、映画館、教会やモスク:
上記イベントと同じ規則が適用される。人数制限はないが、1.5メートル規制と予約は必須である。
■スポーツイベント:
7月1日からスタジアムでのスポーツイベント観戦が可能となる。これも1.5メートル規制。会場での合唱はウィルスの拡大のリスクがあるため禁止。
■交通機関:
政府は7月1日から不要不急でも公共交通機関の利用が可能となる。また現在は座席の40%が利用可能だが、これが100%となる。つまり1.5メートル規制はなくなる。ただしマスク着用は現状のまま義務付けられる。
タクシーやツーリングカー(観光バス)も満席で運行が可能となる。ただしマスク着用と事前の健康チェック(問診)は義務付けられている。
個人の車に同居者以外の人を乗せることも可能となる。マスク着用は必須ではないが、勧められている。
■スポーツ:
7月1日からスポーツジムが再開可能となる。サッカーなどの体が接触するスポーツでは1.5メートル規則は適用されない。
スポーツ施設内のレストランやカフェもオープンする。ただしロッカールームと同様に1.5メートル規則が適用される。
この他、サウナ、カジノ、そして性産業も7月1日から稼働可能となる。例外はディスコやクラブ。これについては9月に再度検討するという。
■学校:
中高等学校は今のところ半分再開の状態だが、夏休み後には完全再開となる。夏休み後には生徒間での1.5メートル規則は適用されなくなるが、教師との距離は1.5メートル以上開けなければならない。
新学期からは専門学校や大学での規制緩和が行われる。子供は1.5メートル間隔は不要だが、大人は距離を開けることが義務付けられているため、これらの高等教育機関での緩和は複雑だという。