オランダ解放75周年記念日

5月5日はオランダがナチスドイツから解放された日。今年はその75年目にあたる。第二次世界大戦中、10万人以上のユダヤ人らが国内から連行され収容所で命を落とした。占領下、レジスタンスや一般市民も苦しい思いを強いられたため、解放そして自由はオランダ人にとって重要な意味を持つ。毎年自由を祝うコンサートなどのイベントが開催されるが、今年はすべて中止となり、インターネットやテレビによる配信が行われる。19:00時から、DJマーティン・ギャリックスがボートの上からパフォーマンスを行いYouTubeで公開される。20:30からは、アムステル川に面するシアター「Carre」からコンサートが実況中継される。

昨日5月4日は、戦没者追悼記念日。毎年アムステルダムのダム広場で追悼式が行われるが、今年は、国王夫妻、首相、アムステルダム市市長、国会委員長のみが出席し追悼が行われた。ウィレム・アレクサンダー国王がスピーチを行なったが、戦没者追悼式における国王によるスピーチは今年が初めて。戦没者は、ナチスによって殺害された人々だけでなく、インドネシアなどアジアで日本軍の犠牲になった人々、そして戦後に起きた戦争や紛争での犠牲者を含む。