オランダ解放記念日

5月5日はオランダがナチスドイツから解放された記念日。各地で自由をテーマにしたイベントが行われる。これに先立つ4日には、戦没者を偲ぶ日で全国で追悼式が行われた。アムステルダムのダム広場で、国王夫妻、首相、大臣、市長、そして戦争体験者や遺族がスピーチと献花を行い、午後8時ちょうどに全土で2分間の黙祷が捧げられた。

この時間には列車、トラムなどの公共交通も停止、レストランなどの公共の場でも全員が黙祷、多くの人が家でテレビを見ながら黙祷を捧げた。調査によれば、オランダ国民の91%がこの2分間の黙祷を行ったと答えている。
オランダの戦没者は、主としてナチス・ドイツに強制収容所に送られたユダヤ人やレジスタん明日。このほか、インドネシアで日本軍の捕虜となった人々、そして戦後インドネシア独立戦争で命を落とした人や朝鮮戦争で戦った人びとを含んでいる。

解放記念日の5月5日は5年に1度だけ祭日となる。今年は祭日にあたらないが、学校の5月休みのため多くの人が休暇をとっているが、26%の人は仕事をするという。オランダ人の72%は5日は毎年祭日にすべきだと考えている。また30%の家庭では半旗を掲げ、戦没者を追悼している。