オランダ産ホワイトアスパラ、暖冬で3月末には食卓に

オランダのリンブルグ州とブラバント州で栽培されている白アスパラガス、今年も暖冬のせいで収穫時期が早まり3月末には食卓に上がりそうだという。昨年も収穫時期は例年より早かったが、地球温暖化のせいでこの傾向は続きそうだ。

北ブラバント州のリーセルにあるアスパラ農場によれば、少し前までは5月あるいは6月が収穫時期だったという。その後4月になり今では3月末という早さである。この農場では昨年3月9日に収穫し、これまでの記録を刷新している。

中央統計局(CBS)によれば、オランダの白アスパラガス作付面積合計は3807ヘクタール。生産量は過去10年で40%増加し、15,000トンから20,800トンとなった。オランダは欧州5番目のアスパラガス生産量を誇っている。トップはドイツ、これにスペイン、イタリア、フランスと続く。

暖冬で収穫時期が早まるのは、農家にとっても消費者にとっても好ましい。農家は収穫期間が伸びるため収入が増えるという利点がある。消費者も長い時期楽しめる。ただし夏に雨が少なかった2018年には、途中で収穫ができなくなり収穫量が減った。雨の少ない夏はアスパラガス生産者にとっては芳しくない。もしこの傾向が続くことになると、生産量は20%近く減る懸念がある。