リンブルグ州はクリスマスは稼ぎ時

オランダの南端部リンブルグ(リンブルフ)州にとって、クリスマスは稼ぎ時である。ここ数週間で「クリスマス」関連でリンブルグを訪れる観光客で数百万ユーロ(数億円)の利益を生んでいる。ファルケンブルグの洞窟に設置されたクリスマスマーケットやマーストリヒト付近で行われるウィンター・ショーが多くの人を寄せ付けているようだ。マーストリヒトを訪れる人はひとり平均200ユーロを落としていく。ホテル宿泊費、レストランでの食事、そしてショッピングなどと財布の紐が緩んでいる。

オランダの国民的バイオリン・エンターテイナー「アンドレ・リュー(André Rieu)」のマーストリヒトでのコンサートには、4万人以上が訪れている。10年前にはクリスマス時期のマーストリヒトには閑古鳥が鳴いていたというのに、「マジック・マーストリヒト」というイベントが始まってからこの繁盛ぶりである。経済効果も大きい。マーストリヒトのホテルの宿泊数は去年から42%も増えている。アンドレ・リューは堅苦しくないバイオリンのコンサートでクラッシック音楽とはあまり縁のない人達をひきつけ、日本でもコンサートを行っているエンターテイナー。

ファルケンブルグにもクリスマス前の週には30万人が洞窟内のクリスマスマーケットを目指してやってきた。国内外から乗り付ける大型バスで混雑している。市当局は、クリスマス前の観光客だけで1500万ユーロ(約17億円)の経済効果があると話している。今年は例年より1週間延長し大晦日と元旦もオープンするというので、収入はますます増える見込み。ヨーロッパのクリスマスマーケット・トップ10にもファルケンブルグの洞窟はプラハやケルンに肩を並べている。

ファルケンブルグのクリスマス