相次ぐATM爆破事件で、夜間閉鎖に

オランダ全土のATM(現金引き出し機)が夜の23時から朝の8時まで閉鎖される。これは相次ぐATM爆破事件を受けての措置だ。司法大臣、財務大臣そしてオランダ銀行協会が決定したもので、月曜日の夜から施行された。

この時間帯にATMが使用されるのは全時間帯の2%に過ぎないため、使用不可となっても大きな支障はきたさないとオランダ銀行協会。不便に感じる人もいるかもしれないが、安全性が重要だという。ただし繁華街にある飲食業者は例外を希望している。

ATM爆破は、機械ごと爆破して中にある現金を盗み去るという大胆な犯罪だが、ATMの操作を無効にすることで、爆破しても現金を奪えなくなる。

ATM爆破は2019年になってから71件も起きている。2018年には43件だった。あまりの爆破事件の多さに嫌気がしたABNアムロ銀行は、今年の12月2日に470箇所のATMを一時的に閉鎖した。同銀行のある種の機械が犯罪者の格好の標的となっていた。警察によれば、犯罪グループはABNアムロのATMが閉鎖されて以来、他銀行の機械を狙うようになったらしい。