オランダ鉄道、チケットの販売方法や拠点拡大で車利用者も取り込む

オランダ鉄道(NS)はチケットの販売を別会社が行うことに決定した。これによって新規市場の開拓を狙っている。例えば、車のリース会社や旅行会社、あるいはホテルチェーンなどが販売網に入る。

NSのチケットを販売する企業は、NSからチケットを購入し販売価格は独自に決めるというシステムだ。消費者が例えばリース会社のガソリンカード(パス)を持っていたとしたら、そのカードで列車チケットも変えるようになる。これまでは、NSチケットはHEMA, アルバートハイン、クラウドファットといった小売チェーンでも販売していたが、価格などの条件はNSが決定しており、駅やオンラインで購入するのと変わらなかった。これらの小売店では独自に割引料金で提供することもできなかった。

NSは今回導入する新販売方式で、これまで鉄道を利用したことがない、あるいはたまにしか利用しない人などの新規顧客を獲得しようと計画。これにより年間10万枚のチケットを販売できると目論んでいる。しかしながら、利用者増加によって列車の混雑は避けられない。2030年までに40%乗客が増加するとNSは見込んでいる。